カビキラーでも落ちない黒カビ。
何をしても落ちない!どうしても取れない!と頭を抱える方、たくさんいますよね。
特に「お風呂の黒ずみがカビキラーで落ちない」「浴槽の黒い点が取れません!どうしたらいいですか?」という声をよく耳にします。
カビキラーはたしかに最強のカビ取り剤だけど、コーキングの黒カビが取れないことや、ゴムパッキンのカビが落ちないのはあるあるです。でもそれは素材の問題なので、ちょっとしたコツで落ちるんです。
この記事では、黒カビが落ちない理由を、具体的な対策や再発を防ぐ方法をわかりやすくご紹介します。SNSなどでよく見る、片栗粉や重曹を使ったカビ取り方法の真偽も解説します。
- 黒カビがカビキラーでも落ちない理由とその原因
- 取れない黒カビを効率的に落とすための具体的な方法
- コーキングやゴムパッキンの黒カビ対策と解決策
- 再発しないための黒カビ予防策と環境作り
カビキラーでも落ちない黒カビの原因と解決策

なぜ?カビキラーでも落ちない黒カビの理由
黒カビがカビキラーでも落ちない理由は、黒カビの性質や成長環境にあります。どれかに当てはまりませんか?
- 黒カビの根が深い
黒カビは表面だけでなく、目に見えない奥深くまで根を伸ばします。
カビキラーは漂白効果が高いので、表面がきれいになったように見えても根が残り、再発することが多いのです。 - カビの古さ
長期間放置された黒カビは、通常の清掃では落としにくくなります。
特に乾燥と湿気を繰り返す環境にいる黒カビは、より頑丈な構造になり、カビキラーでは対処しきれない場合があります。 - 使用方法が間違っている
カビキラーの効果を十分に発揮するには、正しい手順で使用することが重要ですが、よくあるミスは放置時間よりも前に流してしまうことで効果を最大限に引き出せていない可能性があります。
かといって、推奨する置き時間を守らず、長時間放置すると素材を傷める可能性があるので注意が必要です。
カビキラーでゴムパッキンの黒カビが落ちないのはなぜ?
ゴムパッキンやコーキングのような柔らかい素材は、黒カビの根が奥までグングン浸透しやすい特徴があります。
これらの素材では、カビキラーが黒カビの深部までなかなか届かず、落ちたとしても同じ場所にすぐ発生するのはカビの根っこが残っているからです。
お風呂の黒カビは絶対落ちない!重曹と酢は時間のムダ

自然派にこだわる人がよくやっているのが、重曹や酢でのカビ取り方法です。
できたばかりのカビには効果があるかもしれませんが、カビキラーでも落ちない黒カビに重曹や酢を使うのは時間の無駄です。
まずは重曹。カビキラーのような塩素系漂白剤は強アルカリ性、重曹は弱アルカリ性です。
両者を混ぜると、カビキラーのアルカリ度が下がり、カビを分解する力が弱まってしまいます。
次に食酢。カビキラーのような塩素系漂白剤に酢を混ぜたら本当に危険です。
カビキラーの主成分である次亜塩素酸ナトリウムが、酢の酸と反応することで、有害な塩素ガスが発生します。
万が一、混ぜて使用してしまった場合は
- すぐその場から離れる
- 家じゅうの窓を開けて換気する
- 呼吸ができないなどの症状がでた場合は医療機関を受診する
近年の自然派志向により、重曹やお酢を使った掃除方法が注目されていますが、カビキラーでも落ちない黒カビがナチュラルな成分で落ちるわけがありません。
もし落ちたとすれば、それは重曹のザラザラによる研磨によるもので、浴槽のコーティングの剥がれや傷みの原因となることもあります。
手っ取り早く黒カビを落とすには、やはりカビキラーをはじめとする塩素系漂白剤、一択となります。
どうすればいい?何をしても落ちない、どうしても取れない黒カビの撃退法

「カビキラーでも落ちない黒カビはどうすればいい?」
まずはお金のかからない方法から紹介します。
カビキラーと家にあるものを組み合わせた手軽な方法です。カビキラー単体で使っていた方はぜひ試してほしいです。
この方法なら、頑固な黒カビでも落ちる可能性が高いです。
コーキングの黒カビが取れないときは「カビキラー×片栗粉」
コーキング、ゴムパッキン、タイルの目地などの頑固な黒カビには、カビキラーの効果をより高める片栗粉ペーストがオススメ。お金もかかりません。
- 50℃以上のお湯を黒カビ部分にかける(カビ菌をできるだけ死滅させておく)
- カビキラーに少量の片栗粉を1:1の割合で混ぜてペーストを作る(カビキラーの垂れ落ちを防ぎ、カビに長時間密着させられる)
- 水分を拭き取ったゴムパッキンやコーキング、タイルの目地などに塗布し、ラップで密閉する
- 10分~30分放置して拭き取り、水で洗い流す。(お湯で流すと排水溝が詰まる可能性あり!)
カビキラーは長くても30分以内に洗い流すことが推奨されています。長時間放置すると対象物の素材を傷める可能性があり、30分以上放置しても、それ以上の効果は期待できません。(参考:SCジョンソン社)
カビキラー×片栗粉で排水管が詰まるのを避けるには?

カビキラーと片栗粉を混ぜたペーストは多くの人がやっていますが、配管や排水溝に詰まるリスクがあります。詰まりを防ぐために以下の方法を守ってください。
- 量を適切に調整する
- 必要以上に多く作らず、使用する分だけ作るようにする
- 余ったペーストは排水溝に流すのではなく、新聞紙などで包んでゴミとして処分する
- 洗浄後にしっかり流す
- ペーストを使用後も、水で流す前に新聞紙などで拭き取ってから水で流す
- お湯は使わない。お湯を使うと片栗粉が固まってしまって詰まる可能性がある
カビキラーペーストに小麦粉や重曹を混ぜるのも時間のムダ

家の配管が古く、詰まりやすいと感じている場合は片栗粉は使わないほうが安全です。
替わりに小麦粉や重曹を混ぜたペーストを作る人もいますが、残念ながら効果なしです。
成分を見てみましょう。小麦粉は主にデンプンやタンパク質などの有機物で構成されています。
これらがカビキラーの主成分である次亜塩素酸ナトリウムと反応すると、pHが変化し、カビを分解する力を弱めてしまう可能性があります。
重曹もしかりです。前章でも触れましたが、強アルカリ性のカビキラーに弱アルカリ性の重曹を混ぜると、カビキラーのアルカリ度が下がり、カビを分解する力が弱まってしまいます。
ペーストを作るなら片栗粉以外は使わないほうが無難です。
カビ取り専用ジェルは最強
カビキラーで落ちない汚れやカビ。カビキラー×片栗粉ペーストでも落ちないカビ。
何をしても落ちない、どうしても取れない黒カビには、カビキラー以外のカビ取り商品も視野に入れます。
市販のカビ取り専用ジェルを購入すれば、液だれを防ぎながらコーキング材に密着し、カビの根まで浸透します。
業務用カビ取り剤など様々なものがあるので試してみてください。
【おすすめ商品その①】鈴木油脂 かびとりいっぱつ 185 185g 1本入
Youtubeで多くの人がレビューしている人気の商品です。Amazonレビューでも「文句なし!」という声が多数あります。

【おすすめ商品その②】激落ちくん 黒カビくん カビとりジェル 大増量 200g (ヘラ付き)
私が実際に使用して効果があったのも紹介しておきます。
こちらは「かびとりいっぱつ」の約半額のお値段で容量もかなりあります。コスパを求めるならこの商品がおすすめです。

コーキングは自分で打ち直せる
カビキラーもカビ取り剤もダメ。黒カビが深く浸透していてどうしようもない!
というときは、コーキングを打ち直すのが最も確実な方法です。
古いコーキング材をカッターなどで取り除き、新しいコーキング材を塗布するだけ。
自分で簡単にできるので、手ごわいカビに困ったときはやってみてください。
【おすすめ商品】コニシ(KONISHI) ボンド バスボンドQ ホワイト 100ml
浴室など湿気の多い場所での使用に適しており、シリコン樹脂が含まれているため、水に強いのが特徴です。マスキングテープやヘラが付属しているので仕上がりもキレイです。

防カビ剤で再発防止を徹底しよう
コーキングやゴムパッキンのカビは一度つくとなかなか取れないばかりか、どんどん根を張って増える一方です。
きれいになった際には、カビの再発防止のために、洗面台や浴室の使用後は以下を徹底しましょう。
【おすすめの防カビ剤①】部分的にカビを防ぎたいときカビホワイト カビ防止スプレー[お風呂・室内・クローゼット・カーテン・下駄箱・押し入れ]
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カビを生やしたくない場所に直接吹きかけて使える防カビ剤です。カビの餌となるバクテリアを長期間防ぐので、きれいな状態をキープすることができます。
【おすすめの防カビ剤②】広範囲を一気にカビを防ぎたいとき
らくハピ 防カビくん煙剤 お風呂 カビーヌ 無香性 3個パック

燻煙タイプの浴室用の防カビ剤です。煙をモクモク立てるだけで数か月間、カビない浴室を保てます。部分的ではなく、広範囲にわたってカビを防ぎたいときに便利です。

カビキラーで落ちない汚れの例「浴槽の黒い点が取れません。どうしたらいいですか?」
カビキラーで落ちない汚れはゴムパッキンやコーキングなどのほかに「浴槽の底や側面の黒い点」というものがあります。
これが何かわからず、とりあえずカビキラーを吹きかけるも落ちなかったという声もあり、以下に考えられる原因を挙げます。
以下項目の中で思い当たるものはありませんか?
浴槽に現れる黒い点の原因
- 皮脂、石鹸カス
水道水に含まれるミネラル成分は、浴槽が乾いたあとも浴槽の表面に残ります。
これに皮脂や石鹸カスなどが付着すると、水垢という黒ずみとなって目立つようになります。
厄介なのは、水垢や石鹸カスと混ざったカビは、カビキラーで完全除去が難しいことです。 - 何らかの化学反応
お風呂で髪の毛を染めたり洗い流したりする際に、浴槽にかかって黒いシミや茶色いシミが残ってしまうパターンが多いです。
毛染め剤は時間がたつとカビキラーでもなかなか落ちません。
また、いろんな種類の入浴剤を使用したりするうちに、そのどれかによる何らかの化学反応で浴槽が黒ずむこともあります。
この場合もカビキラーでは落とせない汚れです。 - 黒カビ
浴槽の中もカビは繁殖しやすいところです。お風呂の浴槽掃除を適当にやっていると、底のほうに黒い点々のような黒カビがつきますが、単なる黒カビなのでカビキラーで落とせます。 - 風呂釜や給湯器の汚れ
湯を張った浴槽に黒い汚れが浮いているという場合、給湯器や風呂釜の配管内部に蓄積した汚れが黒い粒となって浴槽に出てくることがあります。
この場合、配管内部の掃除が必要です。ジャバやオキシクリーンなどの洗浄剤を使って配管の中にある汚れを掻き出しましょう。 - 給湯器や風呂釜の経年劣化
黒い点がゴムや金属部品の劣化によって剝がれている場合もあります。
その場合は部品の交換や給湯器の修理が必要です。
清掃では解決しないため、専門業者に点検を依頼してください。
カビキラーでも落ちない黒カビを解消する総括ポイント
- 黒カビは根が深く、表面だけの対処では再発しやすい
- ゴムパッキンやコーキングはカビの浸透が特に深い素材である
- カビキラーに重曹や小麦粉は時間のムダ
- カビキラーにお酢は有毒ガスがでて危険
- 長期間放置したカビは構造が頑丈で清掃が困難になる
- カビキラーを使用する際は正しい放置時間を守る必要がある
- カビキラーに片栗粉を混ぜたペーストは効果的な対処法
- 片栗粉を使用する際は排水管詰まりを防ぐため水で流す
- カビキラーでもダメなときは専用カビ取りジェルが効果を発揮する
- 浴室や洗面台の使用後は水気を拭き取り、湿気を抑えることが重要
- 防かびスプレーや燻煙タイプの商品で予防対策を徹底する